
【内容紹介】
祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。(講談社文庫)
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京都が舞台の推理小説という理由で読んでみました。
ドラマや映画などの映像にすれば早々に犯人がわかってしまう内容であっても、小説という文字媒体の利点を逆手にとって、誰が本当の犯人(ルージュ)なのか最後の最後までわからないようにうまく構成されていました。
作家本人にしか知りえない情報がいきなり開示されたり、ミスリードするような書き方があったりと、なにかと読者のオイラを翻弄、愚弄されているような気持ちにさせてくれたものの、最後まで読んでしまいました。
オモチロイ!
麻雀と将棋の知識があれば、さらに面白く読めるでしょう。
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