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【内容紹介】from Amazon
2014年来日公演を行ない日本全国を感動の渦に巻き込んだボブ・ディランが新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリースする。ジャック・フロスト(=ボブ・ディラン)がプロデュースを手がけ、10曲からなるこのアルバムは、ボブ・ディランにとって36作目のスタジオ・アルバムであり、全世界で大絶賛された2012年の『テンペスト』以来のアルバムとなる。ボブ・ディランはこの新作について次のように説明している。
「このアルバムを作ったのは本当に光栄なことだった。すべて一発録りで録音した。曲によっては2テイクくらいはかかったが、オーバーダブも施していなければヴォーカル・ブースもヘッドホンも使わず、別々のトラッキングも行なわなかった。そして何よりも、録音されたままの形でミキシングを行なった。自分ではこれらの曲はどう見てもカヴァーとは思っていない。もう十分カヴァーされてきた曲たちだから。というか、カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった。私とバンド・メンバーがやっているのは、基本的にそのカヴァーを外す作業だ。本質を墓場から掘り起こして、新たな命を吹き込んだのだ」
○
2月3日付オリコンデイリーチャート洋楽チャート1位&輸入盤チャート1位、おめでとうございます。
そのチャートにオイラも貢献しているので一言述べさせてもらいまっせ。
What is this shit?
○
全10曲、フランク・シナトラのレパートリー・カヴァーなのであるが、オイラはシナトラにまったく馴染みがないのである。
オリジナルを知らないのでどうのこうのと曲に対して評価できないのであるが、収録された作品群はフォークでもなくロックでもない、もはや「ポップス」なのである。
しかも、あのゲロゲロ声の妙なイントネーションで歌う唱法ではなく、1990年代以降聞いたことがなかった甘い美声で、スローバラードを真っ当な譜割りで歌い上げるのである。
その真摯な歌に対する態度は評価してもよかろう。特にラストの『ザット・ラッキー・オールド・サン』。
悪くない。きっと悪くはないのであるが、「生きるロック・レジェンド」とまで評された人なのである。そんな人物がこんな地味で凡庸なるポップ・アルバムを発表してよかったのであろうか?
さらにアメリカのマスコミはこのアルバムを高評価なのである。
現地の人はシナトラに思い入れもあるのであろうが、アジアの片隅にいるオイラからすると過大評価しすぎのような気がする。日本同様向こうのマスコミも偏向報道しているかのようである。
あえてもう一度言おう。
このクソは何だ?
ふかく顔をハンカチにうめなさい
いまこそ泣くときだ
○
すべての道があなたに通じていると驚きと共に気づくまで
わたしにできることはといえばただお祈りすることだけ、
わたしと共にいてください
わたしと一緒にいてください
訳/中川五郎