
【内容紹介】 from Amazon
『新耳袋』の著者・中山市朗が怪談の原点に立ち戻った新シリーズ、第2弾。タクシーのドライバー、警備員、映画監督、女優、学校教師など、さまざまな人から蒐集した怪談の中から、秘蔵の100話をついに解禁! さかさまに連なる首を切られたカラスの死骸、お札を貼られた井戸に潜むモノ、ノイズの入るテレビに映りこむ痩せた女、深夜の霊園からかかってくる電話、夜の山道にひとり佇む赤い服の女、ミリタリージャケットにしみこんだ「記憶」……日常がぐらりと揺らぎ、忌まわしいものが忍び寄る。とっておきの怪談実話100選。
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中山氏の怪談は怖いのである。
夜中、独りでこの本を読んでいると、壁のシミが何か得体のしれないものに見えはじめ、視界の片隅に何かが蠢きはじめるのだが焦点を合わせると消え失せてしまうのである。あれは一体……?
書き下ろし作品であるにもかかわらず、第五十七話「狛犬」をどこかで読んだような気がするのは一体何故なんだろう?
閑話休題。「京都」である。
明確に地名が記されていたのは、東山の某霊園からかかってくる電話の話だけであった。
琵琶湖から京都へ向かう国道にいた女の子は、具体的にどこの場所にいたんだろう?
比叡山の大阿闍梨の話。後日談のようなことが本当に起こり得るんかねえ?
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▼ それでもアナタは山へ行きますか?