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Channel: なのにオイラは京都へゆくの?
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『下鴨アンティーク アリスと紫式部』

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下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫) 白川紺子 集英社

 【内容紹介】
 アンティーク着物をめぐるミステリー。
 京都、下鴨――。高校生の鹿乃(かの)は、旧華族である野々宮家の娘だ。両親を早くに亡くし、兄の良鷹(よしたか)と、准教授をしている下宿人の慧(けい)と三人で、古びた洋館に住んでいる。アンティーク着物を愛する鹿乃は、休日はたいてい、祖母のおさがりの着物で過ごす。そんなある日、「開けてはいけない」と言われていた蔵を開けてしまう! すると、次々に不思議なことが起こって…!?

 この本を買ってから1年以上。ようやく読了だす。

 連作短編小説なんやけど、第一話で表題作の「アリスと紫式部」を読み始めて、これミステリー(推理小説)か? と疑問に思てしまいて、何回も読むの、中断してしまいましたんや。

 謎を解き明かすという意味においてはミステリーと言えなくもありまへんけど、内容紹介文を書いた編集者が悪おますなあ。ホラー要素もあるし、恋愛要素もありますのやけど、少女マンガ的なファンタジー小説とちゃいますか?

 どれもこれもと美味しいいろんな材料を入れ過ぎた結果、味がぼやっとした料理になっちゃうことってありまっしゃろ? 浮世離れしたファンタジー世界なら、そういう焦点が定まらないうつろな感じは正解なんかもしれまへんけど……。

 猫が出てくる第三話「星月夜」は女心の複雑さと、男心の懐深いエエ話でおました。

 続編ありきの終わりかたやと思っていたら、もう続編が2冊も出版されてますがな。着物好きではないオイラが、これ以上読み続けていくのはツラおます。(+_+)


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