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Channel: なのにオイラは京都へゆくの?
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備忘録:俗なる怠け者の冒険~第二章~

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 今春、抗がん剤(ドセタキル+シスプラチン)と放射線で肺がん治療をして、最初に発見された肺のがんはなくなったんだす。

 ところが、夏の終わりごろから鼠蹊部のリンパ節が腫れ、経過観察後、リンパ節生検をしましたところ転移・再発していたことがわかったんだす。

 同じ抗がん剤で治療をしても、また転移・再発する可能性があるということで、次の新たな一手として免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダを点滴(3週間に1回、2年間)することになったんだす。

 リンパ節の腫れに起因する発熱が夏から続いておりまして、その都度、頓服を飲んで対応してるんだすが、今月に入って薬を飲んだ時だけ熱が下がるようになっておりまして、その倦怠感がMAXの状態で11月10日、第一回目のキイトルーダを点滴してきましたがな。

 ただ、効き始めるのに2~3か月かかる即効性のない薬らしいんで、発熱と倦怠の日々は来年まで続くとな……。


おんな城主 直虎 第49回「本能寺が変」

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5分で分かる「おんな城主 直虎」第49回『本能寺が変』

 はい、今回の本能寺の変は、明智光秀(光石研)と徳川家康(阿部サダヲ)が実はグルやったという設定でしたなあ。


 ▼ 明智光秀の愛宕神社参拝キタ━━━━━(`・ω・´)━━━━━ !!

 ▼ スタジオセットの都合、こじんまりとした神社として映るのが悲しいだすなあ。

 ▼ よくよく考えてみれば、おみくじで連続して「凶」を引くことができるというのは、逆説的強運の持ち主だすな、光秀殿は。

 ▼ 従来のドラマでは三回引いても「凶」というのが定番だしたが、今回は「大吉日」キタ━━━━━(`・ω・´)━━━━━ !!

 ▼ 「大吉日」なんか引いちゃうから、微笑みながら本能寺へ向かっちゃいましたで。

 ▼ ところが本能寺のいくさシーンはなく、台詞の中であっけなく終わったのだした。

 信長暗殺の理由がよくわかりまへんでしたんやが、信長のパワハラに対する光秀の怨恨やったんかえ?

『京都人だけが知っている』入江敦彦

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 【内容紹介】from 裏表紙
 京都は不思議な街だ。京都には秘密がある、星の如く数えきれない秘密が。よそさんが参加できないお花見。本物の京つけものは名店では買えない。京都人は実はパリびいきである……。京都は千二百年の歴史と都人に育まれた高嶺の花、などではない! ここに生まれ育った生粋の京都人である著者が、したたかでいけずであだっぽい本当の京都を、京都人として初めて、京都追放を覚悟して案内する。

          ○

 この文庫本をオイラがいつ買ったのか、まったく記憶にございません。オイラの本は2009年11月の初版本やったんだすが、まさか約9年の間、熟成、積読していたわけではなかろうかと。とにかく、入院中の暇潰し用に持参してきた1冊でおます。

 多分、二、三年前に買ったような気がするし、それでいて初版本を手に入れてるということは、(初版発行部数がどんだけあったのか知りまへんが)あんまり売れてない本なんかなあ……。

 しかししかし、ところがだす。冒頭の【よそさん】と題された章を読んだだけでオイラの心はノックダウン(マジで)。高等学校の国語の教科書に記載されてもまったく遜色がない、理路整然とした名文やないですか! (マジで)

          ○

 西陣で生まれ育ちはったホンマモン「京都人」の入江センセが、今まで京都人がよそさんに語ってこなかった、否、語ってもわかってくれますやろか? わかってもらえまへんやろな。それでよろしおす、とアルカイックな微笑みでよそさんに「(あんさんらにわかりますかいな)どうでも宜し」としてきた京都の法則(不文律)を、よそ者のオイラたちにわかりやすく、丁寧に書いてくれはったキング・オブ・京都本だすわ。(マジで)

 「京都」は好きやけど「京都人」はキライと、よそさんに面と向かって何度も言われたことがあると、別の著書で憤慨していた入江センセだすが、この本の内容はまさに諸刃の剣。よそさんが迎合するか反撥するか? 身内の「京都人」が秘密にしていたルールを明かされて、よろしおすとするか、あきまへんでとするか? そんな薄氷の上に立つ、微妙なバランスで成立してるような内容だした、ようわからんけど。

          ○

 オイラの母方の先祖の墓地が、西陣の近く、上品蓮台寺にあるということは、御先祖さんは西陣織に関係していたホンマモンの「京都人」やったんかなあ? とか、昼間から上七軒でお茶屋遊びしはるような(現在の価値観からすると問題ありそうな)旦那はんやったんやろか? とか、オイラの妄想の羽は天空に広がるばかりだす。

 それゆえオイラのDNAには、かなり希薄となってますが「京都人」のスピリットが残っているような気がするんだす。

 本書あとがきからの引用だす。【パブリックとプライベートをみごとに切り離し、外では気を抜かず、内ではそのぶん好き勝手。骨董を好み、書物を好み、アカデミズムを尊ぶ。趣味に生き、街の雑学に詳しく、教えたがり。革新と保守が拮抗し、しかし政治に期待せず、批判的な視線をつねに忘れない。優しいくせにドライで、合理的なのに湿潤】と、見事なまでに「京都人」のスピリットを明確に書いてはる。

 多かれ少なかれ、オイラの性格も上記のような塩梅だす。けど、イケズ要素がオイラには少ないような気がしまっせ(マジで)。ずっと京都在住やったらイケズ要素が鍛えられていたのかもしれまへんが、オイラは大阪生まれの大阪育ちゆえ、イケズ心が発達せえへんかったんかなあ? いや待て、同じ大阪人でも腹立つイケズなお人とは一杯出会ってきたし、もうその人の出自や心根の問題なのか? 若いころは「お前ら人間じゃねえ、叩き斬ってやる」とちょこっとイキマイタりしたけれど、今じゃ表面上は多情仏心。(どうでも)よろしおすな精神で生きとりまっせ。

 本懐は「リスクを背負った個人主義」。「もう鬱陶しいからほっといてんか❗」とあらゆる事象に思念を送ってまんのやが、哀しいかな、人はみな独りでは生きていけないものだから🎵なのであるねえ。

          ○

 大阪の某病院の病室からスマホより初めて投稿す。

          ○

https://youtu.be/GpFzQThUQT8

『がんまんが 私たちは大病している』内田春菊

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 【内容紹介】from Amazon
 革命的育児漫画「私たちは繁殖している」や幾度もテレビドラマ化された「南くんの恋人」など多数のヒット作を飛ばしている漫画家・内田春菊に、2015年突如大腸がんとの告知が……! 発覚から入院・手術に至るまでのドタバタないきさつ、抗がん剤の仕組みや副作用、わき起こる体や環境の変化、そして術前術後の子4人との激動の日々……。がんと真正面から向き合いセキララに描く、著者ならではの闘病コミックエッセイ!

 癌で人工肛門になるまでを描いてみました!!

          ○

 Amazon に注文して、病院内
のコンビニで店頭受取してみた一冊。便利な世の中だす。

 オイラは肺がんの遠隔転移で大腸がんになったんだすが、内田センセは純然たる大腸がん。人工肛門になったところで終わってます。
 この続きはストーマ(人工肛門の総称)漫画、「すとまんが」で描くと内田センセがいうてはるので次回作に期待。

 ストーマを着けた生活はいかなるものなのか? その辺りを描いてくれはるのかなあ?

          ○

 60%以上の人ががんになるご時世らしいので、今、健康な人でも「自分もがんになる」と思っておいた方がエエらしいだすよ。
 60歳前にがんになるのは、男性8%、女性11%のようだす。オイラは100人中8人に選ばれた選民の勇者なのか❗

『霊能動物館』加門七海

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霊能動物館 (集英社文庫) 加門 七海 集英社

 【内容紹介】from 裏表紙

 古くから人間と共生してきた動物たち。彼らは、神社の狛犬、お稲荷様の狐、神社仏閣のあちこちに彫られた竜や鳥など、日本では古くから崇められる対象でもあった。なぜ人は動物に神を見るのか? 狼、狐、竜蛇、憑きもの、猫、鳥、狸といった日本に存在する「霊能動物」の起源を、丁寧にわかりやすく繙く。文献や伝承、そして著者自身の霊能体験と幅広い知識がふんだんに盛り込まれた力作。


          ○

 文献、史料の豊富さと、加門センセの実体験談や聞いた話を交えながら、「霊能動物」たちの真実の姿にアプローチしていく、かなり以上にマニアックなオカルト本でもあるし、伝奇伝承を記した堂々たる学術本の趣もある不思議な本だした。

 その内容に付いていっているオイラも、それ相当のオカルト好きなんやと実感いたした次第だす。

          ○

 「狐の部屋」の章では、当然の如く京都の伏見稲荷大社が出てきます。今の稲荷山を覆い尽くさんとする勢いで石狐像の祠、塚が建てられてますが、幕末まで全くなかったらしいんだす。それに、つい最近?たぶん昭和の頃の話やと思うんだすが、宝ヶ池、狐坂の怪異譚も載ってました。

          ○

 「狸の部屋」の章では、狸は人以外に無機質な物に化けるのが得意で、日本各地に「偽汽車」の話があるのだという。これって「有頂天家族」の「偽叡山電車」を想起させて微笑ましいだすな。やっぱり狸はユーモラス。

          ○

 「猫の部屋」の章で紹介されてたのは、吉田兼好の「徒然草」の中に兼行が妖怪「猫又」に遭遇した時のエピソードが書かれてあったこと。これにはオチがあるので兼行の笑い話やったんかい!

          ○

 最後のあとがきめいたエピローグの章で、加門センセはまだまだ紹介しきれてない「霊能動物」たちの事に思いをはせてはりますのやが、オイラは個人的に「牛の部屋」が今作になかったのが心残りだした。牛頭天王、スサノオ、件(くだん)の謎に迫って頂きたかっただす。続編がありそうな終わりかたやったので、次回作に期待。

          ○

"wolf guy-Ookami no monshou. (howl)" を YouTube で見る

『地図に秘められた「京都」歴史の謎』森谷尅久(監修)

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地図に秘められた「京都」歴史の謎 (じっぴコンパクト文庫) 森谷尅久 実業之日本社

 【内容紹介】from 裏表紙
 京都がもっと面白くなる知的ガイドブック。

 地図の右側に「左京区」、左側に「右京区」があるのはなぜ? 東京に行くのが「上京」で、京都に行くのが「上洛」になった理由とは? 「西院」と書いて何と読む?……など、古都京都には地理・地名・地図に隠された歴史のエピソード、ちょっと変わった見どころ、ミステリースポットや不思議な地名がもりだくさん。定番の見どころを見てまわるだけでは気づかない「京都」を、より深く知るための1冊です。

          ○

 京都ファンやマニア、京都検定受験者にとっては、非常にベーシックな内容の「京都ネタ本」だした。

 それもそのはず。この本を監修してはる森谷センセのプロフィールを読むと、京都検定公式テキストの監修も務めてはるやないですか!

 これから京都について勉強したいと思てはる奇特なよそさんの入門書としては、最適な1冊やと思いまっせ。

          ○

"JR東海「そうだ 京都、行こう。」1993-2012" を YouTube で見る

『京都・イケズの正体』石川拓治

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京都・イケズの正体 (幻冬舎新書) 石川 拓治 幻冬舎

 【内容紹介】from 裏表紙
 イケズーー京都人は排他的で底意地が悪く、何を考えてるかわからないという。腹の底で何を考えているかわからないのは誰でも同じなのに、なぜ京都人だけがそう揶揄(やゆ)されるのか。京都は盆地に作られた閉鎖的な町だ。そこで発生し、時間の淘汰と外圧に耐えた独自の文化を、京都の人々は確かな目利きで守り継いできた。その温かくも厳しい目こそ、今なお京文化を育(はぐく)む力であり、よそ者に憧れと劣等感をも抱かせるイケズの根源なのだ。千二百年の伝統「イケズ」の正体を解き明かすと、均一化して活力を失った現代日本再生の鍵までもが見えてきた!

          ○


 よそさんが書きはった「京都賛美本」だす。

 著者の石川センセのプロフィールを読むと、茨城県生まれの関東育ちの人のようだす。本文中に、現在は東京の高尾山の麓に住んではると書かれてました。

 同じよそさんでも、関東のよそさんと、オイラのような大阪のよそさんでは、京都に対する感じ方が違うんやねえ。関西人以外の人にわかってもらえますやろか、地理的に大阪府と京都府は隣り合ってますが、大阪文化圏と京都文化圏は似ているようで、全くの別物なんだすよ。そうでなくても「京都人」は大阪と一緒にせんといて! と「関西人」と一括りにされるのを嫌ってはるしね。

 関東のよそさんの総意ではないやろうけど、少なくとも石川センセは京都に来はると劣等感や引け目を感じはるらしい。

 オイラの場合、上洛しても京都人と接触することがほとんどないので劣等感も引け目も感じへんのかなあ。ただネイティブな京言葉で話しかけられた時だけは、おお❗ 京都にやって来たぜ、という高揚感と、この京言葉に隠されているらしい真の意味を間違いなく解析できるのか? ということに神経が注がれてしまいますねん。(T-T)

          ○

 よそさんに劣等感を抱かせる根源こそが「イケズ」の正体やと石川センセは主張してはります。
 入江敦彦原理主義者のオイラとしては、京都人は幼い頃より京都人vs京都人で「イケズ」の実践をすることにより、切磋琢磨して「イケズ力」を養って来たことを知っているので、何だかなあ……という印象を受けました。

          ○

 この本を読んで、京都人にとって最もポピュラーなお茶が番茶(京番茶)やということを初めて知りました。茶筒を匂うと徹夜明けの灰皿の匂いがするそうだすが、そんなお茶飲んだことあるのか、オイラは記憶にありません。近年では番茶からほうじ茶へと売り上げが推移しているようだすが。

          ○

"【その他】 #あの名台詞を京言葉にするとみんなイケズw" を YouTube で見る

『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』円居挽

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京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ (角川文庫) 円居 挽 KADOKAWA

 【内容紹介】from 裏表紙
 時間や場所を問わず、京大構内で営業を始める「三号館」は、謎を持つ人しかたどり着けないという不思議なバー。妖艶な女マスターは、どんな悩みや謎もすっきり解決してくれるという。四つ葉のクローバータクシー、鴨川の川床、京都水族館、祇園祭……街歩きサークルの遠近倫人(とおちかりんと)は、身近で起こった不思議な出来事の謎を「三号館」に持ち込んでみるが……。季節感溢れる古都で起こる不思議と恋。学生たちのほっこり京都ミステリー。

          ○

 京都大学推理小説研究会出身で「ルヴォワール」シリーズの著者・円居挽(まどいばん)センセの新作かと思いきや、既刊を修整・改題して文庫化した1冊だした。

 登場人物の1人がこんなセリフを言うんだす。
「所詮、経験というのは個人的なものや。自分の経験は決して他人の経験とは正確には比べられへん。他人の経験は参考になっても、物指しにしたらアカンわな」
 これは箴言ではありまへんか、諸君!
 この言葉に出会えて大満足のオイラなのだした。

          ○

 連作短編集だす。「ルヴォワール」シリーズと比較するとかなりミステリー濃度は薄めだすが、京都が舞台だす。京都ウンチクが随所に書かれていて、京都初心者でも読める面白い小説やないかなあと思いまっせ。

          ○

"空撮(京都大学吉田キャンパス DJI Phantom2)" を YouTube で見る

イラストで見る200年前の京都『都名所図会』で歩く京都

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イラストで見る200年前の京都 (じっぴコンパクト新書) 天野 太郎 実業之日本社

 【内容紹介】from 裏表紙
 詳細なイラストで京都の名所をガイドした江戸時代のベストセラー『都名所図会』。細かく描きこまれた絵図を覗きこめば、今も変わらぬ京都の名所の姿もあれば、現代からは想像できないような景色も…。全6冊の原著の中から、今も人気の神社・仏閣、見どころを中心に、現在の姿と200年前の景観を見比べて楽しめる「名所」を厳選。京都の町歩きがますます楽しくなるエピソードも満載の1冊。

          ○


 この本の監修・天野太郎センセは兵庫県出身なれど京大大学院を卒業後、同志社女子大学の教授をしてはるそうです。

 200年という月日は物凄いテクノロジーを産み出したんだすなー! びっくりぽんだす。

          ○

"手描きによる、再現「幕末京都パノラマ絵地図」(End of Edo Era, KYOTO) ※handwriting" を YouTube で見る

トム・ペティ~!

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 最初、ヤフーニュースの見出しに『ボブ・ディラン「トム・ペティのことは永遠に忘れない」』というのを見つけて、何やろか? とクリックしたんだす。

 ほんだら、自宅で心停止状態で見つかって、搬送先の病院で亡くなってはったやありまへんか。

 ラスベガスの銃乱射事件の方が相当ショッキングな出来事に変わりはありまへんが、オイラ的にはトム・ペティ氏の訃報の方がショッキングでおました。

 

 1986年のディラン御大来日コンサートでは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズはバックバンドやったんだすよ。そやけど当時、会場の大阪城ホールでは、メインのディラン御大よりもトム・ペティ・ファンの方が圧倒的に多かったなあ。(T_T)

 RIP.

人間は地球を支配しているので
何でも好きなことができると考える
もの事がすぐに変わらなければ自分で変えてしまう
おお、人間は自らの破滅をもたらした
最初の一歩は月に行くことだった

ぼくの町内に一人の女がいる
彼女はただ坐っている、夜のしじまの中で
彼女は言う、誰が人間から殺しのライセンスを取り上げるのか

訳/三浦久

備忘録:俗なる怠け者の冒険~第二章~

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 今春、抗がん剤(ドセタキル+シスプラチン)と放射線で肺がん治療をして、最初に発見された肺のがんはなくなったんだす。

 ところが、夏の終わりごろから鼠蹊部のリンパ節が腫れ、経過観察後、リンパ節生検をしましたところ転移・再発していたことがわかったんだす。

 同じ抗がん剤で治療をしても、また転移・再発する可能性があるということで、次の新たな一手として免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダを点滴(3週間に1回、2年間)することになったんだす。

 リンパ節の腫れに起因する発熱が夏から続いておりまして、その都度、頓服を飲んで対応してるんだすが、今月に入って薬を飲んだ時だけ熱が下がるようになっておりまして、その倦怠感がMAXの状態で11月10日、第一回目のキイトルーダを点滴してきましたがな。

 ただ、効き始めるのに2~3か月かかる即効性のない薬らしいんで、発熱と倦怠の日々は来年まで続くとな……。

おんな城主 直虎 第49回「本能寺が変」

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5分で分かる「おんな城主 直虎」第49回『本能寺が変』

 はい、今回の本能寺の変は、明智光秀(光石研)と徳川家康(阿部サダヲ)が実はグルやったという設定でしたなあ。


 ▼ 明智光秀の愛宕神社参拝キタ━━━━━(`・ω・´)━━━━━ !!

 ▼ スタジオセットの都合、こじんまりとした神社として映るのが悲しいだすなあ。

 ▼ よくよく考えてみれば、おみくじで連続して「凶」を引くことができるというのは、逆説的強運の持ち主だすな、光秀殿は。

 ▼ 従来のドラマでは三回引いても「凶」というのが定番だしたが、今回は「大吉日」キタ━━━━━(`・ω・´)━━━━━ !!

 ▼ 「大吉日」なんか引いちゃうから、微笑みながら本能寺へ向かっちゃいましたで。

 ▼ ところが本能寺のいくさシーンはなく、台詞の中であっけなく終わったのだした。

 信長暗殺の理由がよくわかりまへんでしたんやが、信長のパワハラに対する光秀の怨恨やったんかえ?

『京都人だけが知っている』入江敦彦

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京都人だけが知っている (宝島SUGOI文庫 D い 1-1) 入江 敦彦 宝島社

 【内容紹介】from 裏表紙
 京都は不思議な街だ。京都には秘密がある、星の如く数えきれない秘密が。よそさんが参加できないお花見。本物の京つけものは名店では買えない。京都人は実はパリびいきである……。京都は千二百年の歴史と都人に育まれた高嶺の花、などではない! ここに生まれ育った生粋の京都人である著者が、したたかでいけずであだっぽい本当の京都を、京都人として初めて、京都追放を覚悟して案内する。

          ○

 この文庫本をオイラがいつ買ったのか、まったく記憶にございません。オイラの本は2009年11月の初版本やったんだすが、まさか約9年の間、熟成、積読していたわけではなかろうかと。とにかく、入院中の暇潰し用に持参してきた1冊でおます。

 多分、二、三年前に買ったような気がするし、それでいて初版本を手に入れてるということは、(初版発行部数がどんだけあったのか知りまへんが)あんまり売れてない本なんかなあ……。

 しかししかし、ところがだす。冒頭の【よそさん】と題された章を読んだだけでオイラの心はノックダウン(マジで)。高等学校の国語の教科書に記載されてもまったく遜色がない、理路整然とした名文やないですか! (マジで)

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 西陣で生まれ育ちはったホンマモン「京都人」の入江センセが、今まで京都人がよそさんに語ってこなかった、否、語ってもわかってくれますやろか? わかってもらえまへんやろな。それでよろしおす、とアルカイックな微笑みでよそさんに「(あんさんらにわかりますかいな)どうでも宜し」としてきた京都の法則(不文律)を、よそ者のオイラたちにわかりやすく、丁寧に書いてくれはったキング・オブ・京都本だすわ。(マジで)

 「京都」は好きやけど「京都人」はキライと、よそさんに面と向かって何度も言われたことがあると、別の著書で憤慨していた入江センセだすが、この本の内容はまさに諸刃の剣。よそさんが迎合するか反撥するか? 身内の「京都人」が秘密にしていたルールを明かされて、よろしおすとするか、あきまへんでとするか? そんな薄氷の上に立つ、微妙なバランスで成立してるような内容だした、ようわからんけど。

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 オイラの母方の先祖の墓地が、西陣の近く、上品蓮台寺にあるということは、御先祖さんは西陣織に関係していたホンマモンの「京都人」やったんかなあ? とか、昼間から上七軒でお茶屋遊びしはるような(現在の価値観からすると問題ありそうな)旦那はんやったんやろか? とか、オイラの妄想の羽は天空に広がるばかりだす。

 それゆえオイラのDNAには、かなり希薄となってますが「京都人」のスピリットが残っているような気がするんだす。

 本書あとがきからの引用だす。【パブリックとプライベートをみごとに切り離し、外では気を抜かず、内ではそのぶん好き勝手。骨董を好み、書物を好み、アカデミズムを尊ぶ。趣味に生き、街の雑学に詳しく、教えたがり。革新と保守が拮抗し、しかし政治に期待せず、批判的な視線をつねに忘れない。優しいくせにドライで、合理的なのに湿潤】と、見事なまでに「京都人」のスピリットを明確に書いてはる。

 多かれ少なかれ、オイラの性格も上記のような塩梅だす。けど、イケズ要素がオイラには少ないような気がしまっせ(マジで)。ずっと京都在住やったらイケズ要素が鍛えられていたのかもしれまへんが、オイラは大阪生まれの大阪育ちゆえ、イケズ心が発達せえへんかったんかなあ? いや待て、同じ大阪人でも腹立つイケズなお人とは一杯出会ってきたし、もうその人の出自や心根の問題なのか? 若いころは「お前ら人間じゃねえ、叩き斬ってやる」とちょこっとイキマイタりしたけれど、今じゃ表面上は多情仏心。(どうでも)よろしおすな精神で生きとりまっせ。

 本懐は「リスクを背負った個人主義」。「もう鬱陶しいからほっといてんか❗」とあらゆる事象に思念を送ってまんのやが、哀しいかな、人はみな独りでは生きていけないものだから🎵なのであるねえ。

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 大阪の某病院の病室からスマホより初めて投稿す。

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"お座敷小唄" を YouTube で見る

『がんまんが 私たちは大病している』内田春菊

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がんまんが 私たちは大病している (ぶんか社コミックス) 内田春菊 ぶんか社

 【内容紹介】from Amazon
 革命的育児漫画「私たちは繁殖している」や幾度もテレビドラマ化された「南くんの恋人」など多数のヒット作を飛ばしている漫画家・内田春菊に、2015年突如大腸がんとの告知が……! 発覚から入院・手術に至るまでのドタバタないきさつ、抗がん剤の仕組みや副作用、わき起こる体や環境の変化、そして術前術後の子4人との激動の日々……。がんと真正面から向き合いセキララに描く、著者ならではの闘病コミックエッセイ!

 癌で人工肛門になるまでを描いてみました!!

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 Amazon に注文して、病院内
のコンビニで店頭受取してみた一冊。便利な世の中だす。

 オイラは肺がんの遠隔転移で大腸がんになったんだすが、内田センセは純然たる大腸がん。人工肛門になったところで終わってます。
 この続きはストーマ(人工肛門の総称)漫画、「すとまんが」で描くと内田センセがいうてはるので次回作に期待。

 ストーマを着けた生活はいかなるものなのか? その辺りを描いてくれはるのかなあ?

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 60%以上の人ががんになるご時世らしいので、今、健康な人でも「自分もがんになる」と思っておいた方がエエらしいだすよ。
 60歳前にがんになるのは、男性8%、女性11%のようだす。オイラは100人中8人に選ばれた選民の勇者なのか❗

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"内田春菊ががんを患い、人工肛門になるまでを赤裸々に綴る「がんまんが」" を YouTube で見る

『霊能動物館』加門七海

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霊能動物館 (集英社文庫) 加門 七海 集英社

 【内容紹介】from 裏表紙

 古くから人間と共生してきた動物たち。彼らは、神社の狛犬、お稲荷様の狐、神社仏閣のあちこちに彫られた竜や鳥など、日本では古くから崇められる対象でもあった。なぜ人は動物に神を見るのか? 狼、狐、竜蛇、憑きもの、猫、鳥、狸といった日本に存在する「霊能動物」の起源を、丁寧にわかりやすく繙く。文献や伝承、そして著者自身の霊能体験と幅広い知識がふんだんに盛り込まれた力作。


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 文献、史料の豊富さと、加門センセの実体験談や聞いた話を交えながら、「霊能動物」たちの真実の姿にアプローチしていく、かなり以上にマニアックなオカルト本でもあるし、伝奇伝承を記した堂々たる学術本の趣もある不思議な本だした。

 その内容に付いていっているオイラも、それ相当のオカルト好きなんやと実感いたした次第だす。

          ○

 「狐の部屋」の章では、当然の如く京都の伏見稲荷大社が出てきます。今の稲荷山を覆い尽くさんとする勢いで石狐像の祠、塚が建てられてますが、幕末まで全くなかったらしいんだす。それに、つい最近?たぶん昭和の頃の話やと思うんだすが、宝ヶ池、狐坂の怪異譚も載ってました。

          ○

 「狸の部屋」の章では、狸は人以外に無機質な物に化けるのが得意で、日本各地に「偽汽車」の話があるのだという。これって「有頂天家族」の「偽叡山電車」を想起させて微笑ましいだすな。やっぱり狸はユーモラス。

          ○

 「猫の部屋」の章で紹介されてたのは、吉田兼好の「徒然草」の中に兼行が妖怪「猫又」に遭遇した時のエピソードが書かれてあったこと。これにはオチがあるので兼行の笑い話やったんかい!

          ○

 最後のあとがきめいたエピローグの章で、加門センセはまだまだ紹介しきれてない「霊能動物」たちの事に思いをはせてはりますのやが、オイラは個人的に「牛の部屋」が今作になかったのが心残りだした。牛頭天王、スサノオ、件(くだん)の謎に迫って頂きたかっただす。続編がありそうな終わりかたやったので、次回作に期待。

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『地図に秘められた「京都」歴史の謎』森谷尅久(監修)

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地図に秘められた「京都」歴史の謎 (じっぴコンパクト文庫) 森谷尅久 実業之日本社

 【内容紹介】from 裏表紙
 京都がもっと面白くなる知的ガイドブック。

 地図の右側に「左京区」、左側に「右京区」があるのはなぜ? 東京に行くのが「上京」で、京都に行くのが「上洛」になった理由とは? 「西院」と書いて何と読む?……など、古都京都には地理・地名・地図に隠された歴史のエピソード、ちょっと変わった見どころ、ミステリースポットや不思議な地名がもりだくさん。定番の見どころを見てまわるだけでは気づかない「京都」を、より深く知るための1冊です。

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 京都ファンやマニア、京都検定受験者にとっては、非常にベーシックな内容の「京都ネタ本」だした。

 それもそのはず。この本を監修してはる森谷センセのプロフィールを読むと、京都検定公式テキストの監修も務めてはるやないですか!

 これから京都について勉強したいと思てはる奇特なよそさんの入門書としては、最適な1冊やと思いまっせ。

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『京都・イケズの正体』石川拓治

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京都・イケズの正体 (幻冬舎新書) 石川 拓治 幻冬舎

 【内容紹介】from 裏表紙
 イケズーー京都人は排他的で底意地が悪く、何を考えてるかわからないという。腹の底で何を考えているかわからないのは誰でも同じなのに、なぜ京都人だけがそう揶揄(やゆ)されるのか。京都は盆地に作られた閉鎖的な町だ。そこで発生し、時間の淘汰と外圧に耐えた独自の文化を、京都の人々は確かな目利きで守り継いできた。その温かくも厳しい目こそ、今なお京文化を育(はぐく)む力であり、よそ者に憧れと劣等感をも抱かせるイケズの根源なのだ。千二百年の伝統「イケズ」の正体を解き明かすと、均一化して活力を失った現代日本再生の鍵までもが見えてきた!

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 よそさんが書きはった「京都賛美本」だす。

 著者の石川センセのプロフィールを読むと、茨城県生まれの関東育ちの人のようだす。本文中に、現在は東京の高尾山の麓に住んではると書かれてました。

 同じよそさんでも、関東のよそさんと、オイラのような大阪のよそさんでは、京都に対する感じ方が違うんやねえ。関西人以外の人にわかってもらえますやろか、地理的に大阪府と京都府は隣り合ってますが、大阪文化圏と京都文化圏は似ているようで、全くの別物なんだすよ。そうでなくても「京都人」は大阪と一緒にせんといて! と「関西人」と一括りにされるのを嫌ってはるしね。

 関東のよそさんの総意ではないやろうけど、少なくとも石川センセは京都に来はると劣等感や引け目を感じはるらしい。

 オイラの場合、上洛しても京都人と接触することがほとんどないので劣等感も引け目も感じへんのかなあ。ただネイティブな京言葉で話しかけられた時だけは、おお❗ 京都にやって来たぜ、という高揚感と、この京言葉に隠されているらしい真の意味を間違いなく解析できるのか? ということに神経が注がれてしまいますねん。(T-T)

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 よそさんに劣等感を抱かせる根源こそが「イケズ」の正体やと石川センセは主張してはります。
 入江敦彦原理主義者のオイラとしては、京都人は幼い頃より京都人vs京都人で「イケズ」の実践をすることにより、切磋琢磨して「イケズ力」を養って来たことを知っているので、何だかなあ……という印象を受けました。

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 この本を読んで、京都人にとって最もポピュラーなお茶が番茶(京番茶)やということを初めて知りました。茶筒を匂うと徹夜明けの灰皿の匂いがするそうだすが、そんなお茶飲んだことあるのか、オイラは記憶にありません。近年では番茶からほうじ茶へと売り上げが推移しているようだすが。

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"【その他】 #あの名台詞を京言葉にするとみんなイケズw" を YouTube で見る

『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』円居挽

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京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ (角川文庫) 円居 挽 KADOKAWA

 【内容紹介】from 裏表紙
 時間や場所を問わず、京大構内で営業を始める「三号館」は、謎を持つ人しかたどり着けないという不思議なバー。妖艶な女マスターは、どんな悩みや謎もすっきり解決してくれるという。四つ葉のクローバータクシー、鴨川の川床、京都水族館、祇園祭……街歩きサークルの遠近倫人(とおちかりんと)は、身近で起こった不思議な出来事の謎を「三号館」に持ち込んでみるが……。季節感溢れる古都で起こる不思議と恋。学生たちのほっこり京都ミステリー。

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 京都大学推理小説研究会出身で「ルヴォワール」シリーズの著者・円居挽(まどいばん)センセの新作かと思いきや、既刊を修整・改題して文庫化した1冊だした。

 登場人物の1人がこんなセリフを言うんだす。
「所詮、経験というのは個人的なものや。自分の経験は決して他人の経験とは正確には比べられへん。他人の経験は参考になっても、物指しにしたらアカンわな」
 これは箴言ではありまへんか、諸君!
 この言葉に出会えて大満足のオイラなのだした。

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 連作短編集だす。「ルヴォワール」シリーズと比較するとかなりミステリー濃度は薄めだすが、京都が舞台だす。京都ウンチクが随所に書かれていて、京都初心者でも読める面白い小説やないかなあと思いまっせ。

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"空撮(京都大学吉田キャンパス DJI Phantom2)" を YouTube で見る

イラストで見る200年前の京都『都名所図会』で歩く京都

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イラストで見る200年前の京都 (じっぴコンパクト新書) 天野 太郎 実業之日本社

 【内容紹介】from 裏表紙
 詳細なイラストで京都の名所をガイドした江戸時代のベストセラー『都名所図会』。細かく描きこまれた絵図を覗きこめば、今も変わらぬ京都の名所の姿もあれば、現代からは想像できないような景色も…。全6冊の原著の中から、今も人気の神社・仏閣、見どころを中心に、現在の姿と200年前の景観を見比べて楽しめる「名所」を厳選。京都の町歩きがますます楽しくなるエピソードも満載の1冊。

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 この本の監修・天野太郎センセは兵庫県出身なれど京大大学院を卒業後、同志社女子大学の教授をしてはるそうです。

 200年という月日は物凄いテクノロジーを産み出したんだすなー! びっくりぽんだす。

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"手描きによる、再現「幕末京都パノラマ絵地図」(End of Edo Era, KYOTO) ※handwriting" を YouTube で見る
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