Quantcast
Channel: なのにオイラは京都へゆくの?
Viewing all 459 articles
Browse latest View live

備忘録:続々・肺に黒い影!? ~CTスキャン編~

$
0
0

 近所のクリニックで撮った胸部X線写真と紹介状を持って、大きい病院へ行ってきましたでぇ。

 呼吸器内科の待合でしばらく待った後、「放射線のフロアに行って胸部X線写真を撮ってください。それから問診をします」と看護師さんに言われましたがな。

 はて? CTスキャンをするつもりで来てたんだすが、何故また胸部X線写真なんやろ? クリニックで撮った胸部X線写真は手渡してあるというのに……。

 まあ、とりあえず、胸部X線写真で済めば早く家に帰れるし、それはそれで良し。

 レントゲン技師の方を向いて、上半身裸で、両腕を頭の上で交差するという恥ずかしいポーズでも撮りましたで。

 そして、クリニックの胸部X線写真と今日撮った胸部X線写真を見せられて、いよいよ担当医による問診だす。

「毎年健康診断を受けていて、今回「結節陰影」と診断されたということは、一年間で影が成長したということです」
「はい」
「CTスキャンしましょう」
「はい(こっちはそのつもりで来てますねん)……CTスキャンで影の正体がわかるんでんなあ?」
「いえ、正体は確実にわかりませんが、肺がんなのか結核なのか、大きな治療の方向性を見極めたいと思います」
「はあ……」(クリニックの先生と話がちゃうやん)
「最悪、肺がんとか結核で手術になる場合は禁煙してもらうことになりますから」
「は、はい」(こういう話を聞くと、余計にストレスでタバコの本数が増えるんだすよ、とは言えまへん)

 またもや放射線フロアへ。

 オイラが妄想していたCTスキャンは、診察着を着て狭い穴の機器に身体ごと入れられ、「狭いの怖いよ~」と身もだえるという代物だしたが……オイラが体験したのは、大きいドーナツ状の機器の輪の中を、普段着でベッドに寝ながら撮影するという簡単なスタイルだした。息を吸って吐いて止めてを3回ほど繰り返し、5分もかからぬうちに終わってしまいましたがな。

 さてさて、肝心の結果は……すぐにはわからないそうで、次週の診察時になるんだすって!

 闘病生活ブログになってしまいそうな予感をはらんで、今後の展開はいかに……!?

 ちなみに本日の病院滞在時間は約2時間。医療費は7210円だした。


パワーをもらいに大文字山へ

$
0
0

「大文字山はオイラのパワースポットだす」なんてことを、その昔書いてしまった都合上、行くなら今でしょ、諸君。

 2月26日(日)

 ▼ 7:38 京阪電車・出町柳駅に到着。

 ▼ 今朝は若い人が多いなあと思ってましたら京大の二次試験日やったようだす。

 ▼ まずは、ふもとの八神社へ参拝。

 ▼ おみくじ(100円)は末吉。「病は長びく」と出た。(´;ω;`)ウゥゥ

 ▼ 8:29 気を取り直してトレッキング開始。誰か自転車の鍵、忘れてまっせー。

 ▼ 治山工事終わってました。

 ▼ 8:54 火床に到着。おみくじでテンション低めになっているためなのか、今日は心なしかここまでたどり着くのがしんどかっただす。

 ▼ 気温3℃。

 ▼ オイラが死んだら、火床から市街地に向かって散骨してもらいたいんだすが、誰も許可してくれへんやろなあ。↓クリックしよし。

 ▼ 9:05 しばし休息後、山頂方面に進行。

 ▼ 他人には、山頂をめざして歩いてはるように見せかけといて、実は一つ目のピークを越えたポイントから、迷宮(?)北斜面へ進行。

 ▼ 坂を下っていると、登って来はる男性2人とすれ違う。「この道、使う人がいるんや」と驚かれるが、オイラは物好きですさかい、一般人やおまへんのだす。

 ▼ 分岐。以前は左折して中尾城址方面に行ったことがあるんだすが、今日は右折して道に迷ってしまいまひょか。

 ▼ 人があまり歩かない道のようで、荒れておますが前進、前進。どこへたどり着く?

 ▼ 尾根道の端まで進むと急斜面に来てしまいましたがな。慎重に降下。

 ▼ 歩いたことのある道に合流。右を見る。

 ▼ 下りてきた急斜面を振り返る。

 ▼ 正面を見ると比叡山。

 ▼ 左を見る。こっち側へ歩いてみよう。

 ▼ 中尾城址と中尾の滝をつなぐ道の途上の分岐で道標発見。まだ新しそうだす。


 ▼ 中尾の滝への道は少し荒れてましたが、歩けない道ではありまへん。

 ▼ 9:40 中尾の滝に到着。しばし休息。

 ▼ 9:49 幻の滝方面に進行開始。

 ▼ 谷筋の道は荒れておますが前進、前進。

 ▼ 小さい滝。前、こんなんあったかなあ?

 ▼ ダム? 前、こんなんあったかなあ?

 ▼ 分岐。確か右に進むと幻の滝に行けると思うんだすが、あえて歩いたことがない左の道を選択だす。どこへ行く?

 ▼ 目の前が急斜面の行き止まりにたどり着きましたがな。

 ▼ 来た道を帰るのは面白くないんで、急斜面を三点歩行で登って尾根に乗ることにしましたで。

 ▼ 必死のパッチで尾根まで来ましたが、道なき道だすがな。(>_<)

 ▼ しばらく彷徨って、ようやく尾根道を発見。

 ▼ 10:21 出合坂の十字路に到着。ここから幻の滝まで比較的近いんで行ってみることにしました。

 ▼ 10:28 幻の滝に到着。

 ▼ この坂を登れば、山頂に早く着くと勘違いしていたオイラだす。行ってみました。

 ▼ 10:48 えらく遠回りをして、また出合坂に戻ってしまいましたがな。(/ω\)

 ▼ 10:56 山頂下の階段道に到着。

 ▼ オイラの知らぬうちに、新たな道ができてました。三点歩行のダメージによる疲れのため、探検は次回以降に持ち越しだす。

 ▼ 11:05 山頂に到着。おにぎりタイム。

 ▼ ↓クリックしよし。

 ▼ 帰路は旧道を歩いて下山。

 ▼ 治山工事後の四次元的歪みを見ていると、自分がアンバランスゾーンにいるような感じになってオモチロイんだす。

 ▼ ふもとの治山工事後に新たな道ができてますがな。ちょっと行ってみます。

 ▼ 中尾城址に続く道に接続すると思うんだすが、今回は途中で自重。探索は次の機会に。


 ▼ 12:23 無事下山。

 ▼ 三点歩行、恐るべし! 中華そば屋の「ますたに」あたりで、急に両足太ももに筋肉痛が走る~。(T_T) 梅の花を愛でながらしばし休息。

 ▼ 微妙な痛みを引きずりながらも、映画『マザーウォーター』でキョンキョンの喫茶店やったお店まで到着。全席禁煙らしいんで中には入りまへん。

 ▼ 13:12 足の痛みもなくなり、無事、京阪電車・出町柳駅に到着。\(^o^)/

 ▼ なんとなく少し春めいた感じがした鴨川デルタ。

 ▼ およそ1年半ぶりに賀茂大橋ネコと遭遇。気持ちよく昼寝中だした。また会おう。

 ▼ 本日の歩行距離=13.4km。(↓クリックしよし)

 ▼ ブログ内容と関係おまへんが、ムッシュかまやつ氏のご冥福をお祈り致します。(;_;) すい臓がんやったそうだす。合掌。

備忘録:肺に腫瘍あり!

$
0
0

 ▼ 病院のロビーに展示されていたひな人形。

 先週のCTスキャンの検査結果を聞きに病院に行ってきたんだすが、担当医から「肺に腫瘍があります」と単刀直入にいわれましたがな。(゚Д゚;)

 昔は京都の学生さん、minchouさん、その他大勢のオイラファンにご心配をかけて申し訳ございません。

 まさか、まさか……これからそれが良性なのか、悪性なのか調べるのに、今月中に検査入院しなければならん状況になってしまいましたでぇ。

 今日もいろんな検査させられて、医療費7010円也。(>_<)

 この病は本当に長びくのか? 今後の展開は如何に?

備忘録:肺腫瘍の検査入院中です

$
0
0

病院なう。

10時に入院しまして、10時半ごろから担当医、看護師さんたちが入れ代わり立ち代わり病室へ来てくれはって、検査の説明や検温、血圧を計りました。

14:30  いよいよ気管支鏡検査室へ移動だす。

まず小さい小部屋にて、霧状態の麻酔薬を自分でひたすら肺に吸い込む作業が体感で約5分。時計がないので正確な時間がわかりまへん。

次に担当医が登場して麻酔薬の細い管を喉に直接散布しながら、麻酔薬を肺に吸入。喉に麻酔が効いてきたら、ものものしい感じがする処置室へ移動だす。

ベッドに寝かされ、マウスピースをはめられ、身体はマジックテープで固定され、目に麻酔薬が入らぬようマスクで目隠しされて不自由の極致だす。

「点滴から眠くなる薬を投入しますよ」と言われてから、喉に内視鏡が入ってくる感覚がしてきましたがな。

肺の中を内視鏡が蠢いている感じはありまへんのやが、この泣きそうになる喉の痛みはいつまで続く?

意識朦朧状態でなんとか終了。

15:40 まだ麻酔が効いてるので人生初の車椅子で病室へ移動だす。

明日、無事退院できますように。



ずっと絶食中やったからなのか病院食が美味❗

備忘録:肺がんと診断されました(-。-)y-゜゜゜

$
0
0

 先週末、担当医から「ステージ3Bの肺がんです。リンパ節への転移も見受けられるので外科手術はできません。今後は放射線と抗がん剤との同時併用で治療を進めたいと思いますが、どうされますか?」と言われましたがな。

 肺がんを懸念されてた人が気管支鏡検査を受けて、実は肺炎やったという話をネットで読み、オイラもそういう類やなかろうかと軽く思ってたんだすが、まさかまさかの肺がん認定だした。

 オイラの人生史上、最もドラマチックな展開だす。
 黒髪の乙女の二、三人が泣き崩れてくれはってもエエくらいのレベルやと思いますねんけど、傍らの女性看護師さんは淡々と担当医とオイラとの会話に耳を傾けてはるのでした。

「セカンドオピニオンを希望なさるなら、別の病院への紹介状をお書きしますが、どうされますか?」

 ボォ~っとする暇を与えず、「現実」が鋭い剣をオイラに衝きつけてくるやおまへんか。

 で、4月からまず2週間ほど入院することにあいなりました。

「何か訊きたいことはありますか?」と担当医が言うので「余命はどのくらいでっか?」と訊ねる。
「今後の治療によって変わって来るので何とも言えませんが、生きられたら儲けものと考えといてください」と、オイラに忖度させない回答だした。

 今日、この病院が発表している「肺がん3Bの5年生存率」を見つけました。1995年1月~2005年6月の統計で、ちと古いだすが、

  1年目 86.4%

  2年目 61%

  3年目 56.5%

  4年目 46.8%

  5年目 43.4%

 1年目でコロッと逝っちゃうこともあり得るけど、2年目からが分かれ目のようだすな。

 53歳と10か月目の春は、病院暮らしからスタートだす。

『聖なる怠け者の冒険』 森見登美彦

$
0
0
聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫) 森見登美彦 朝日新聞出版

 【内容紹介】from Amazon
 一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。虫喰い穴のあいた旧制高校のマントに身を包み、かわいい狸のお面をつけ、困っている人々を次々と助ける、その名は「ぽんぽこ仮面」。彼が跡継ぎに目をつけたのが、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら「将来お嫁さんを持ったら実現したいことリスト」を改訂して夜更かしをすることが唯一の趣味である、社会人二年目の小和田(こわだ)君。当然、小和田君は必死に断るのだが……。宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしなく長い冒険が始まる。

 主人公の小和田君は「怠け者」と言えども、社会人として平日はまじめに仕事をしているようで、休日を寮でゴロゴロしたいという「怠け者」だした。決してオイラのように「仕事に行きたくねえや」という類いのモンとは違いましたがな。

 著者のあとがきを読むと、朝日新聞連載→単行本→文庫本と形が変わるごとに改稿された作品やそうだす。

 新聞連載時のオリジナルを読むには、図書館へ行って朝日新聞の縮刷版を借りればエエんかな?

 オイラも小和田君と同様、冒険なんてどうでもいいから、ずっと布団の中で丸くなって夢を見続けたい心境なんだすが……世間の人がなかなか寝かせてくれないだすよ、困ったもんだ。

 今度の入院時には『夜行』を持っていこう。

下宿屋

$
0
0

京都の秋の夕ぐれは
コートなしでは寒いくらいで
丘の上の下宿屋はいつも
ふるえていました

 高田渡氏が住んでた下宿屋はどこやったんやろか? と考えてみたことがありますねん。

 場所のヒントは歌詞の中に出てくる「丘の上」のみだす。

 あまりにもアバウトで広範囲すぎるのでギブアップ。個人的な予想で左京区の山際辺りかなあと妄想しつつ、インターネットで調べてみると山科区日ノ岡やったようだす。

 ですが……正確な下宿屋の住所は特定されていないようだす。約50年前の建物が今も現存してるとは限らないし……。

 全てのアルバムを聴くほどのコアなファンやないですが、加川良氏のご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

『夜行』 森見登美彦

$
0
0
夜行 森見 登美彦 小学館

 【内容紹介】 from Amazon
 僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。

 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。
 十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。
 十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。
 夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。
 私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
 旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
 「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

 入院中に読もうとしてた一冊。フライングで読破してしまいましたがな。

 既刊『きつねのはなし』寄りの、仄暗いホラーテイストなファンタジー小説でおましたなあ。

 夜と朝、明と暗、幸と不幸、現と幻……二律背反する事象が実は表裏一体で実存しているという感じの、読後、希望が持てる物語でよかっただすよ。

 読みながら思いだしたんだすが、オイラにもあれが現実やったのか、夢の世界の出来事なのか判断できへん記憶があるんだす。
 幼稚園へ行くか行けへんかの幼少時のころの記憶だす。祖父母の家の庭に井戸のような水溜りがありまして、貞子の井戸のように囲いがあればいいんだすが、まったく地面とフラットの水溜りで、通常は木の板で蓋をしているような作りだす。
 「蓋の上を歩いたらあかんで」と言われてたと思うんだすが、大丈夫、大丈夫と蓋の上で飛び跳ねたオイラは、蓋が割れて案の定、水溜りにザブーンとなったんだすが、そばに祖父母と両親がいて助かったんだす。
 しかし……それは夢の中での記憶のような気もするし……なんだか不思議な感じだす。


備忘録:俗なる怠け者の冒険

$
0
0

 やあ諸君、仕切り直しで今日から再び肺がん治療のための入院だす。

 今回は抗がん剤も使うので、その副作用が如何なるものなのか少々心配なんだすが、杞憂で終わることを願っております。

 ▼ 病院ロビーには早くも五月人形。

 ▼ 肺がんを根治した拓郎氏が闘病後発表した復帰作。あやかって入院生活を乗り切りたいと思います。

『運玉』 桜井識子

$
0
0
運玉 見えないけど誰もが持つ人生を左右する幸運の源 桜井識子 東邦出版

 【内容紹介】from 東邦出版
 ブログ内で教えてほしいと問い合わせが殺到した、豊臣秀吉が強運を引き寄せた方法を初公開!
天が私たちに平等に授けてくれるアレで、誰でも強運を身につけることが可能になる。

 第1章 豊臣秀吉さんに聞いてきました!
 第2章 運命について
 第3章 幸運を引き寄せるコツ
 第4章 プチ修行で運気アップ!
 第5章 比叡山修行研修

 先週、病院のベッドで読んでいた一冊だす。

 以前、オイラの拙ブログで紹介した桜井はんの『京都でひっそりスピリチュアル』より前に出版されたいた本なので、豊臣秀吉さんがらみの豊国廟(ほうこくびょう)の話を順よく理解するのはこの本を先に読んでた方が良かったかなと思いつつも、別にどっちを先に読もうが理解できないことはないので未読の方はご安心を。

 この本の紹介文には「京都」という文字は一切出てきまへんが、ほぼ京都がらみの本だした。
 冒頭に登場する豊国廟でしょ。写経や写仏、座禅に京都の法住寺、勝林寺に行ってはるし、滝行には愛宕山のふもとの空也滝に行ってはる。(延暦寺は滋賀県ですが山頂はほぼ京都市側にある)比叡山の延暦寺での修行体験に参加してはる。
 これは隠れた「京都本」であるぞ。

 たぶん、健康な状態の時に読んだらさらっと読んでいただろう部分が、病院のベッドの上で読んでいると涙腺に引っかかるのだした。

 そして、オイラは今まで気まぐれに山を選んでトレッキングしてたんだすが、実は「霊山登山修行」を自覚なしに行ってきてたんやと感じました。山岳系神様と無自覚に縁は結んでたんだすなあ。そんなことを考えていると勇気が湧いてきますがな。

 ▼ 病室から見える霊山・生駒山。今朝はガスってハッキリ見えてまへんだした。

 

『京都のおねだん』 大野裕之

$
0
0
京都のおねだん (講談社現代新書) 大野 裕之 講談社

 【内容紹介】from Amazon
 なぜこれがこんな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなものになんでおねだんがつくのか――大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわした著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。
 そもそも「おねだん」の表示がされていない料理屋さん、おねだん「上限なし」という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる「借用料」。
 そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる?

 京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都を京都たらしめているゆえんかもしれない。
 京都の「おねだん」を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。
 2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭のチャップリン研究者にして「京都人見習い」を自称する著者による、初エッセイ。

 本屋さんをブラブラしてましたら、「”舞妓さんと遊ぶ“おいくら?」という文字が目に飛び込んできたんだす。
 今の人間関係のコネクションを考えて、また、将来的にも一見さんお断りのお座敷なるものに一生縁がなさげなオイラなんだすが、舞妓さんと遊ぶのにどのくらいのお金がかかるのか? 高額と噂には聞いておますが、具体的な金額はいかほどか興味あるやおまへんか。

 史上初の抹茶パフェのおねだん、お地蔵さんのお貸出しのおねだん、旦那遊びを支える土地のおねだんなど……お座敷遊びのおねだん以外もいろいろなおねだんが書かれてあって、目次を読むだけでもワクワクしてきますがな。

 入院時の暇つぶしにと、別段、何かを期待して買ったワケやないんだすが、(意外と言っちゃ怒られそうだすが)京都愛とウンチクにあふれた内容が面白かっただす。

 京都好きやったチャップリンの話は感動で泣けてくらあ。(T_T)

 そしてそして、この手の京都本で、どの範囲を想定して「京都」として語るのかという最も重要なポイントが明確に文章化されて説明されておましたがな。

 京都の中心として「田の字地区」(東西を堀川・河原町、南北を丸太町・四条で挟まれた田の形をしている)というエリアを著者は定義してはるのやが、これはこれで西陣が……などと考えるのは無粋なんで止めときまひょw

おかあはんのご先祖様のお墓参り + 春の古書大即売会@みやこめっせ

$
0
0

 5月5日(金)

 お墓が離れた2か所にありますんで、子どものころから京都のお墓参りは小旅行感を味わっておりました。

 ▼ 9:32 東山区の戒光寺に到着。

 ▼ 母方のご先祖の墓なんでオイラが死んでも通常は納骨されないと思うんだすが、この墓は京都タワーと愛宕山が見えるオイラ好みのロケーションなんで、ぜひ分骨して頂きたい。そういうイレギュラー対応は「あり」なんやろうか?

 ▼ 12:22 北区の上品蓮台寺に到着。早くもあじさいが咲いてましたで。

 ▼ 千本通を下っておりますと、鉾を引く集団に遭遇。今宮神社の今宮祭の祭事であるらしい。

 ▼ 14:42 みやこめっせに到着。今日が大即売会最終日で16時終了なんだす。残り80分程や、急げー!

 ▼ まずは京都本が集積されている「京都コーナー」へ行ってみましたが……。

 すでに京都コーナーは撤収段階に入っていて、京都本を物色することができまへんでした。(>_<)
 ▼ 本日の成果。

 ▼ 大文字山は新緑のエエ色合いでおました。

『そうだ神さまに訊こう!』 蒲田春樹

$
0
0
そうだ神さまに訊こう! (扶桑社新書) 蒲田 春樹 扶桑社

 【内容紹介】from Amazon
 世界遺産の下鴨神社、上賀茂神社、清水寺をはじめ有名無名の神社仏閣33の極意をご紹介。次元をはるかに超えるおもしろさ、役立つビジネスヒント満載! 1000年超えの神社仏閣が守り続けているものとは? 京都パワーを解き明かす一冊!

 ~京都の神社仏閣に学ぶビジネスの極意~という立派なサブタイトルを持つ経営・ビジネス書なんだすが、観光ガイドという側面もかなりありますねん。かなりマニアックな社寺も紹介してはって、例えば年1回しか参拝を受け入れないお寺なんかが書かれてます。

 神さまに訊ねつづけていると、不思議な話になっていくんだす。目に見えない「気」にまつわる話もちょこっと書かれてました。

 そして最後、あとがきを読んでいると、えっ! となってしまったんだすが……そんな驚きもあった偏愛京都本でした。<m(__)m>

野際陽子さんを偲んで『旅の香り』

$
0
0

 肺腺がんでお亡くなりになられた野際陽子さんの追悼テレビ番組を見ていたら、野際さんが大文字山に登ってはるー!

 偏愛大文字山主義者にとっちゃ、大文字山の山道がテレビに映るのは大事件なんだす。

 ▼ 銀閣寺コースでスタートだす。

 ▼ 渓流の小橋を渡れば、いよいよ山歩き気分だす。

 ▼ ここは千人塚を過ぎたあたりですね?

 ▼ 通称いこい(151段)階段。

 ▼ 火床に到着! 走りたくなりますねえ。わかります、わかります。



 ▼ 叫びたくもなりますねえ。わかります、わかります。


 ▼ テレビに映った火床に消し炭はなさそうなんですが……。

 ▼ 火床まで登ったご褒美に、無病息災のご利益がある消し炭があることを紹介してましたが……? 75ヵ所も火床がありますからね、忖度。

 ▼ 火床で高級お弁当。花梓侘(かしわい)のつまみ寿し。オイラも一度は食べてみたいもんだす。

 主役俳優の息子が事件起こして新作はまだまだ先かと思っていたら、デスクが亡くなっちゃアカンやろ「京都迷宮案内」。

 ▼ 代表作は色々あれど、オイラ的にはキイハンターとジャワカレーだすなあ。合掌。

ボクらの時代

$
0
0

 フジテレビ系列で昨日(7月2日)の朝放送された『ボクらの時代』というトーク番組。

 ▼ 京都ゆかりの作家三人が集まりましたがな。

 ▼ フジテレビはん、年齢まちがえてまっせ~。41歳。

 ▼ 我らが森見センセ。

 ▼ 舞台は見たことないけど、タイムマシンの映画は面白かったなあ。

 ▼ 関西人が三人寄れば面白い話になってしまうだすよ。

 ▼ オイラもブロガーという表現者の端くれとして、「型」に関する話は勉強になりましたな。

 ▼ 型にはまらぬオリジナルな表現方法とは何ぞや? オイラは考えたこともありまへなんだ。

 ▼ たとえ新しい型を編み出したとしても、それが次なる「型」となって表現者を苦しめますねん。オイラもブロガーという表現者の端くれとして、その気持ちはよくわかりますねん草。

 ▼ 創作活動に「新しさ」を求める必要性はあるにしても、ときには原点回帰できる「型」を持ってるかいなかが生き残れる要因ではないかなとオイラは思いました……ようわからんけど。

 とりあえず、万城目氏がエエ味出してた対談だした。未公開部分を後日、放送してほしいだすよ。

 ▼ 番組テーマ曲はビートルズだっぺ、宗男おじさん(笑)


懐かCM

$
0
0

 今から12年前。
 まだYoutubeもできたばっかりで、日本語に対応していなかった時代のこと。

 有志の方が、若い女性タレントのCMを個人サーバーにアップしてはって、オイラは気に入ったCMをダウンロードさせてもらってた時があったんだす。

 その中の一本に、上原多香子さんが京都の料亭で働いてはるという設定のファミリーマートのCMがありましてん。

 ところが数年後、CMデータを保存してたハードディスクがクラッシュしてしまいまして、件のCMが消滅してしまいましたんや。

 昨日、何気なくYoutubeで検索したらファミマのCMがヒットしましたでェ!

 オイラの記憶には、上原さんが早朝、包丁をトントントントン懸命に叩いて料理を作ってるシーンが残ってるので、まだファミマCMには別バージョンがあるはずだすよ。(思いちがいかもしれまへんが……)

遺留捜査4

$
0
0

 何回か断片的に見たことはあるんだすが、じっくりと見たことはなかった『遺留捜査』。4作目の今作の放送日時は木8「木曜ミステリー」枠。

 木8と言えば「科捜研の女」「京都地検の女」「京都迷宮案内」など東映京都が制作する京都ロケのドラマを放送するものやと思っていたら、内藤剛志主演の警視庁の刑事ドラマをやってましたな。東京舞台のドラマに次第にシフトしていくんかなと寂しい思いをしていたら、上川隆也氏が京都へやって来てくれましたがな、おおきに。

 冒頭、これから爆発事件が起こる船に知らずと乗ってしまう上川はんのご都合主義的展開には目をつむっておきまひょう。

 ▼ さて、エンドロールを参考にロケ地調べだす。

 ▼ 犯人が爆弾実験をした廃遊園地、どこなんやろ?

 ▼ 身代金を要求される会社は、たぶん総合地球環境学研究所かなあ……?

 ▼ 京都府警と設定された建物。どこなんやろ?

 ▼ 捜査本部は蹴上浄水場の建物内のような気が……。

 ▼ 伊東四朗が入院していた烏丸総合病院は、たぶん大津市民病院。

 ▼ 南沢奈央先生が務める学校は、たぶん京都工学院高校か?

 ▼ 財前直見議員の事務所は、土木建築の岡野組を借りて撮影やったようだす。

 ▼ 夷川発電所。

 ▼ 平安神宮。

 ▼ 府立文化ホールとして、兵庫県西宮市の甲子園会館。

 ▼ この墓地は今熊野観音寺?

 ▼ 萬福寺。

 ▼ NHKの朝ドラ、大河ウォッチャーとしては、「ひよっこ」の原田社長と「真田丸」の直江兼続と「おけいはん」はサプライズ出演だした。


 ▼ 次回も楽しみだす。

『週刊プレイボーイ』 2015年12月28日号

$
0
0

 以前、ネットで拾った写真の中で気になるのがおましてな……被写体は京都市出身の女優・吉岡里帆はんだす。NHK朝ドラ『あさが来た』で宜(のぶ)ちゃんという端役を演じてはったのに、今ではドラマのヒロイン役をこなす大出世だすがな。

 それはさておき、上の石塀小路と鴨川での写真の出典元が知りたかったんだすが、本日やっとわかりました。

 『西へ』というタイトルのデジタル写真集だったようだす。残念ながらその写真集は手に入っておまへんが、週刊プレイボーイに掲載されたグラビア写真を入手することができました。ヾ(≧▽≦)ノ

ちまきと聖地巡礼と

$
0
0

 7月23日(日)

 ▼ 京阪電車の京橋駅。祇園祭があと一週間ほどで終わってしまうというのに、今年のちまきを入手してないとは何たることか!

 ▼ 6:49 ということで、やって来ました祇園四条駅。

 ▼ 山鉾の各種ちまきがありますが、毎年オイラは八坂神社の厄除けちまきを授受してもらってるので、今年も八坂神社をめざします。

 ▼ 7:00 八坂神社に到着。

 ▼ 祇園祭中は境内に屋台は出なかった? スッキリ。

 ▼ 健康祈願!

 ▼ お詣りの後はちまき購入だす。去年のちまきは玄関に置かなかったのが失敗やったみたい。

 ▼ ところが授与所が閉まっていて、社務所に入って巫女さん(?)に訊ねると開くのは9時前で、その時間まで授与はしてないという。オーマイガー!

 1時間半も神社で待ってられへんので、ぶらり散歩だす。

 ▼ 祇園の佐川急便。従業員がちょんまげで働いてそうな雰囲気だすなあ。

 ▼ 鴨川の団栗橋まで来てしまいましたがな。吉岡里帆はんが週プレで写真撮られてはった場所をさがしてみまひょ。

 ▼ 【聖地巡礼その1】 その前に偶然見つけたのは、アニメ『有頂天家族』に出てきた「仙酔楼」のモデルの料亭・鳥彌三だした。

 ▼ 【聖地巡礼その2】 「吉岡里帆、着座地」という碑がないので、位置特定に右往左往。この辺りがそうかなあ。夏は川床(かわゆか)があるので景観がちがうけど。

 ▼ 碑の代わりにヘビさんがいてはりましたで~(笑)

 ▼ 【聖地巡礼その3】 四条河原町付近の路地へ移動して、森見登美彦センセの小説『聖なる怠け者の冒険』に登場する八兵衛明神。

 ▼ 8:22 四条通の御旅所でちまき(初穂料1000円)ゲット!

 ▼ 朝早いんでお囃子は聴こえなかったけど山鉾見学。




 ▼ 六角通を歩いたら、当然、六角堂(頂法寺)に行きますわな。

 ▼ 【聖地巡礼その4】 『有頂天家族』に登場するへそ石様。


 ▼ 六角堂境内に顔がリアルすぎる仏さまが……。

 ▼ 六角堂には初めて来たんだすが、ここはビルの谷間だすなあ。

 ▼ 【聖地巡礼その5】 アニメ『有頂天家族』に登場する珈琲・蔦家。

 ▼ 10:07 ひさしぶりに京都を歩きました。帰阪。

 ▼ 本日の歩行距離=11.2km。(↓クリックしよし)

トム・ペティ~!

$
0
0

 最初、ヤフーニュースの見出しに『ボブ・ディラン「トム・ペティのことは永遠に忘れない」』というのを見つけて、何やろか? とクリックしたんだす。

 ほんだら、自宅で心停止状態で見つかって、搬送先の病院で亡くなってはったやありまへんか。

 ラスベガスの銃乱射事件の方が相当ショッキングな出来事に変わりはありまへんが、オイラ的にはトム・ペティ氏の訃報の方がショッキングでおました。

 

 1986年のディラン御大来日コンサートでは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズはバックバンドやったんだすよ。そやけど当時、会場の大阪城ホールでは、メインのディラン御大よりもトム・ペティ・ファンの方が圧倒的に多かったなあ。(T_T)

 RIP.

人間は地球を支配しているので
何でも好きなことができると考える
もの事がすぐに変わらなければ自分で変えてしまう
おお、人間は自らの破滅をもたらした
最初の一歩は月に行くことだった

ぼくの町内に一人の女がいる
彼女はただ坐っている、夜のしじまの中で
彼女は言う、誰が人間から殺しのライセンスを取り上げるのか

訳/三浦久

Viewing all 459 articles
Browse latest View live