
【裏カバー・内容紹介文】
昔は人がよすぎる神様だった天邪鬼(あまのじゃく)、著者が実際に南方で出会った塗壁、妖怪の総大将ぬらりひょん……。日本人を魅了してやまない妖怪たち全895項目を網羅した決定版。他を圧倒する細密な画と詳細な解説は水木しげるならでは。書籍初収録のイラスト、「あの世」「神仏」カテゴリもあって、充実&必携の一冊!
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現代日本で、妖怪画を描ける第一人者として水木しげる先生を差し置いて誰がいようか。
もはや水木先生は、江戸の妖怪絵師・鳥山石燕(せきえん)と肩を並べる日本を代表する妖怪絵師といえようぞ。
さらにいえば、民俗学者の柳田國男が日本各地の習俗、伝承を収集して『遠野物語』などの文章として発表したけれど、水木先生はそれをビジュアル化して子供にでもすぐにわかるようにしてくれはったのである。
なんと素晴らしきことかな! これらの絵は日本の文化遺産として、後世まで残さなければならないと思う。
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900ページを超えるボリュームのある文庫本なので、完全読破するには相当の時間がかかりそうなのであるが、パラパラとページをめくって斜め読みしたところ、京都がらみで「鵺」「土蜘蛛」「橋姫」「釘抜き地蔵尊」「首塚大明神」「鍬山大明神」の記載があることを確認。探せばもっと載っているのかもしれない。
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さて、オイラがよく行く「山」にはどんな妖怪がいるのかな?
「山〜」と名がつく妖怪がこんなにもいる。
山嵐、山犬、山姥、山オサキ、山男、山鬼、山颪、山女、山爺、山地乳、山天狗、山猫、山彦、山みこ、山ミサキ、山童、山わろ、山婆。
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