
【内容紹介】 from Amazon
山・川・木など自然を育む音…祭・催事・民俗芸能・観光ガイド・商い・日々の生活の音…京都ならではの音風景が、あなたを驚きの世界へと誘い込みます。「ゴトーンゴトーン」「ギュイギュイ、ピーピー」「ぱちぱち、じゃらじゃら」…何の音だかわかりますか? 盛り沢山の音風景が本書からきこえてきます。本書と付録CDで音体感です。
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「京都」をタンノするには五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を研ぎ澄まさなければなりまへん。
この本は、その「聴覚」に特化した偏愛京都者向け(?)観光ガイドブックでありますなあ。
「京都」を感じるのに「音」はすごく大事な要素です。
その昔、大阪の歩行者用信号機が「とおりゃんせ」を流していたころ、四条河原町交差点の信号機が「ピヨ、ピヨ」だったか「カッコー、カッコー」だったか忘れてしまいましたが、大阪とは違う信号機の音色を聞いて「京都へ来たぞい」ということを実感しておりました。
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付録CDには約46分もの「京都の音」が収録されております。
祇園祭の「コンチキチン」や舞妓はんの「こっぽり」の音も収録されておりますが、それはあくまでもオードブル程度の扱いでしかありまへん。
鴨川の上流と下流の音、宇治上神社の屋根を伝う雨水の音、御池通を走る車の音(2005年、2000年、1996年)、かぶらを千枚漬け用にスライスしている音、京町家の階段を上がり下がりする足音、などなどマニアックな音のオンパレード!
個人的には豆腐屋さんのラッパと、銭湯で客のオッチャンが「あ〜、ええわぁ〜」と心底つぶやきながら湯船につかってはる音がベスト・トラックでした。和めまっせ。
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▼ この人も音の旅人。