かれこれ10数年前、祇園生まれ、育ちのシンガー、ばんばひろふみ氏がラジオで、「祇園祭のメインは一般に『山鉾巡行』と言われてますが、本当のメインはその日の夕方行われる『神幸祭』なんです」というような趣旨の発言をしてはりました。
それからというもの、祇園祭の季節になると、神幸祭が気になって気になって幾年月。
ついに神幸祭を体感できる日がやって来た!
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7月17日(木)
▼ 四条通は人が多そうのので、祇園の裏道で八坂神社へ。また崇徳天皇御廟に来てしまった。
▼ 17:03 八坂神社石段下前に到着。そこそこの人数の見物客が待機中。
▼ 事前に予備知識を仕入れることなく来たので、どこで待っていればいいのか……? ウロウロしてみよう。
▼ 結婚式場である常盤新殿前に、お馬さんが待機中。
▼ そのまま境内に入っていくと、すごい人だかり。神幸祭の神事は16時から始まっていたようで、オイラが行ったときは舞殿から神輿が下りていくところだった。氏子さんらの祭に対する気迫がすごく感じられる。
▼ 再び常盤新殿に戻ると、武者姿の人が談笑中。
▼ 再び石段下にやって来た。さっきよりも人が増えているぞ。
▼ 屋根の上まで。
▼ 17:30 スサノオが乗りはる中御座(なかござ)神輿を先導する豊園泉正寺榊(ほうえんせんしょうじさかき)行列が、四条通を東進して八坂神社までやって来た。
▼ オイラは東大谷参道入り口で待機することにした。
▼ 17:50 行列が石段下方向に動き出す。
▼ 神輿の先陣は中御座神輿だ。
▼ 見物人が際で見ていると非常に危険。担ぎ手たちが「どけぇ! どけぇ!」と叫ぶのもわかります。荒ぶる魂はさすがにスサノオそのもの。
▼ 子ども神輿。
▼ クシナダヒメが乗ってはる東御座神輿。
▼ ヤハシラノミコガミが乗ってはる西御座神輿。
▼ オイラも石段下へ移動。「ホイット! ホイット!」というかけ声ともに神輿が上下に揺れ動き、「回せぇ! 回せぇ!」の指示で神輿が回転する、かなり荒々しいお祭りであるねえ。
▼ 宮司さん、市長、知事の挨拶の時は、祭関係者の皆さんは道路に座ってご静聴。
▼ 神輿渡御。三基の神輿はそれぞれのルートをたどって四条寺町の御旅所(おたびしょ)まで進むのであった。
▼ 18:45 さっきの騒ぎがウソのよう。
▼ 八坂神社にお参りしておこう。
▼ ところが本殿前は長蛇の列。並ぶのは嫌なので参拝は中止。
▼ 大黒主社にウサギさんがいる。参拝者のご婦人のペットでした。
▼ 神輿のルートを確認。今宵はスサノオの中御座を追いかけてみよう。
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▼ 19:02 新橋通で東御座を捕捉。めざす中御座はいずこに?
▼ 7:30 御池通まで来たら、市役所から祇園囃子が聴こえてくるので行ってみた。
▼ 今年、後祭の山鉾巡行で150年ぶりに復活する大船鉾(おおふねぼこ)保存会の皆さんがお囃子を披露してはったのである。
▼ 背後に立つ少年たちは実際に鉦は鳴らさず、エアー鉦で頑張っていた。未来の担い手たち、おきばりやす。
▼ 19:32 「ホイット! ホイット!」のかけ声とともに、中御座が市役所前にやって来た。
▼ 19:45 中御座神輿は一旦、市役所前に下ろされ、担ぎ手の皆さん方は30分ほど休憩のようだ。
▼ 神輿を間近に見れるのである。
▼ 20:15 再び中御座が動き出し、寺町通へ入っていく。
▼ 本能寺前通過。
▼ 次は三条通を東入ル。
▼ 次は河原町通を下ル。
▼ 子ども神輿もやって来た。
▼ 四条通を西入ル。
▼ 21:00 四条寺町の御旅所に到着。
▼ 見物客は直前で止められ、かつ、歩道から出れないので大混雑。道幅を拡張できないなら、アーケードの上にも登れるようにしたら混雑の緩和になると思うんですが、どないでしょうか?
▼ 22:00 まだ神事が続いている。いつまでやりはるんでしょうか?オイラは大阪へ帰宅の途へ。
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京都のお祭りって、葵祭や時代祭のように粛々と事が進行していくというイメージを持っていたのであるが、今日の神幸祭と神輿渡御はとても熱いラジカルな男祭でありました。