普段は無料のフリーコンサートしか行けへんオイラですが、ディラン御大のライブだけは別格でおます。
▼ 貧乏人のオイラにとっちゃSS席25,000円はドエライ出費なんだすが、生き神様へのお布施と思えば致し方ありまへん。(+_+)
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4月12日(火)![]()
▼ 17:52 やって来ましたフェスティバルホール。
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▼ あと1時間少々で、生ディラン御大を見れるという幸せをかみしめる。
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▼ まずは20分並んでグッズ購入。パンフ、Tシャツ、キャップ、バンダナで〆て11,000円。だんだん金銭感覚がマヒしてきましたで。湯呑みは売り切れてました。
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▼ 数年前に新しく建て替えられたこのホール。30年前に来たきりでっさかい、迷子になってしもて、1階席に行くのに、まちがえて2階席にいってしまいましたがな。
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無事、座席にたどり着く。
ディラン御大の伝道師の一人、菅野ヘッケル氏の姿を確認。前から4列目ぐらいのエエ位置に座りはりました。
19:00にライブ開演!
オイラとディラン御大との距離は、目算で約30メートル。前回2014年のライブ時は約50メートルやったから、最短至近距離記録更新だす。しかも、今回はオペラグラスを持参してきたんで、御大のお姿がよく見える!
背後に立つギタリストのチャーリー・セクストンが大柄なためなのか、ディラン御大はすごく小柄に見えますなあ。ヒョコヒョコと歩く感じが池乃めだかはんと重なった、と言うたら怒られますかいなあ?
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今回のセットリストは、近年作の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と『メランコリー・ムード』からの曲が多いんで、オールド・アメリカン的なユル~イ感じのライブになるんかなーと思っていたら、1曲目からロック全開ですやん!
このホールの音響がエエのか、音像に飲み込まれてしもて、もうオイラはノックアウト状態だす。2曲目が新曲みたいに聴こえて、60年代の歌「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」やったとは認識できないぐらいにクラクラでおました。
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自作曲は激しいロックでメロを崩して歌い、オールド・アメリカンなカバー曲はメロ優先でしっとりと歌い上げる。
それを交互に畳みかけてくるような、メリハリのあるセットリストでおました。
Osaka, Japan
Festival Hall
April 12, 2016
Act 1
01. Things Have Changed
02. She Belongs to me
03. Beyond Here Lies Nothin'
04. What'll I Do (Irving Berlin cover)
05. Duquesne Whistle
06. Melancholy Mood (Frank Sinatra cover)
07. Pay in Blood
08. I'm a Fool to Want You (Frank Sinatra cover)
09. That Old Black Magic
10. Tangled Up in Blue
(Intermission) 20min
Act 2
11. High Water (For Charley Patton)
12. Why Try to Change Me Now (Cy Coleman cover)
13. Early Roman Kings
14. The Night We Called It a Day (Frank Sinatra cover)
15. Spirit on the Water
16. Scarlet Town
17. All or Nothing at All (Frank Sinatra cover)
18. Long and Wasted Years
19. Autumn Leaves (Yves Montand cover)
(encore)
20. Blowin' in the Wind
21. Love Sick
Band Members
ボブ・ディラン(Bob Dylan):Vocal, Harmonica, Piano
トニー・ガーニエ(Tony Garnier):Bass
スチュ・キンボール(Stu Kimball):Guitar
ドニー・ヘロン(Donnie Herron):Pedal Steel, Banjo, Violin, Mandolin
ジョージ・リセリ(George Recile):Drums
チャーリー・セクストン(Charlie Sexton):Lead Guitar
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前回の「ブルーにこんがらがって」は個人的に盛り上がりましてんけど、今回はアレンジ変えはりました? 慣れなんかなあ?
散りはじめてるとは言え桜の時期に「枯葉」を堂々と歌うとは、さすが我が道を行くディラン御大。しかしながら、休憩に入る直前に、日本語で「ミナサン、アリガト」とリップ・サービスするところは、愛嬌のある好々爺の外人さんでんがな。
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で、今回オイラが最も驚いたのが、アンコールの「風に吹かれて」のアレンジだす。
あのイントロは、一瞬セトリを変更して「女の如く」にしはったんか? と思ってしまったぐらいの、今まで聴いたことがない「風に吹かれて」の美しい秀逸なアレンジでしたで。ライブ盤リリースしてほしいでんなあ。
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「ラヴ・シック」が終わった後、観客のほぼ全員がスタンディングオベーションで2度目のアンコールをお願いしたんですが、もう出てくれまへなんだ。(;_;)
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約2時間の短い時間でおましたが、素晴らしい時間をおおきに。ディラン御大、またお会いいたしましょう。
次回はロームシアター京都でドゾー。フェスに比べたら700人ほどキャパ小さなりますけど。
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最後に気になったことが……ひとつ。
オイラの隣に座ってはったのが、一人で来たらしい(日本人の)金髪の20代(推定)の女の子でしてんけど、何でだす? 何で爺さんのボブ・ディランなんだす? もっと若い同世代のアーティストがいっぱいいてはるのに、何でだす? とインタビューしてみたかったんだすけど……できまへんでした。(/ω\)
「ディラ~ン
」と叫んではったし、グッズ販売のトートバッグをさっそく使ってはったし、ニワカではないようにお見受けしましたで。もしかして、ロックに精通した意識高い系でっか?
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どれだけ道をあるいたら
一人前の男としてみとめられるのか?
いくつの海をとびこえたら 白いハトは
砂でやすらぐことができるのか?
何回弾丸の雨がふったなら
武器は永遠に禁止されるのか?
そのこたえは、友だちよ、風に舞っている
こたえは風に舞っている
訳/片桐ユズル