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【内容紹介】 from Amazon
ボブ・ディランの全てのスタジオ・アルバムとライヴ盤を網羅した壮大なボックスセット『ボブ・ディラン コンプリート・アルバム・コレクションVol.1』(47CD)が2013年11月にリリースされたが、そのボックスにボーナスCDとして収録されていた2枚組のレア・トラック集『SIDE TRACKS』が、日本のみ単独CD化決定! 過去にリリースされたアルバム未収録シングル、『バイオグラフ』やその他のコンピレーションに収録された曲、映画挿入曲などレア・トラックを豊富に収録。LPとしてはレコード・ストア・デイ用の限定3枚組でリリースされたが、その限定LPのアートワークを紙ジャケで完璧に再現。来日公演のある日本のみ許された企画で、紙ジャケ+Blu-Spec CD2+解説・対訳付でリリース。
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京都に感銘を受けたディラン御大のオリジナル・アルバムをコンプリートした超豪華(価格も豪華!)ボックスセットに、オリジナルアルバムに未収録の作品を集めたボーナスCDが附属されていた。このボックスセットは本国アメリカのみで日本盤は発売されていない。
廃盤になっているオリジナル・アルバムなどないのに、なんでこんな殿様商売的CDボックスがまかり通っているかというと、本国アメリカでは、1973年にレコード会社との契約上御大の意思にかかわりなく発売された未発表アウトテイク集『ディラン』というアルバムがCD化されていなかったのであるが、このボックスセットでようやく初CD化したので「お前ら、買え」ということなんやろうね。
ところが、我が日本では20年以上も前に『ディラン』はCD化されており、一時廃盤状態であったのだが、今春、紙ジャケ仕様になってリイシューされる予定なのだ。
不思議とディラン御大は、昔から日本贔屓なところがおますなぁ。
今回の来日記念に高価なボックスセットのボーナスCDを日本でだけ単品発売したり、本国でCD化許可を出さなかったアルバムを日本では既にさせてたり、映画『ボブ・ディランの頭のなか』のオープニング曲が真心ブラザーズの歌うカバーやったり、今じゃオリジナル・ライヴ・アルバムの一角を占める『武道館』も当初は日本だけの発売やったんやから。
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昔からのファンにとっちゃ『サイド・トラックス』に目新しいものが何もない。
レア・トラック集といっても、既発のコンピレーション・アルバムやブートレッグ・シリーズで発表されているもんばっかりやんか。
ただ、年代順に古い歌から並んでいるので、御大の声や音の変化が楽しめまっせ。
コンピアルバム『バイオグラフ』で発表されていた「カリビアン・ウインド」「ハート・オブ・マイン」を久しぶりに聴きましたんやけど、まんま吉田拓郎を感じさせる名曲ですわ。(ホンマは逆やけど(^^;))
菅野ヘッケル氏のライナーノーツによると、次回のブートレッグ・シリーズは『血の轍』のアウトテイクを準備してはるらしい。それに、未だビデオ/DVD化されていない映画『レナルド・アンド・クララ』の映像も大量に蔵出しされる日も近い(?)
▼ この曲を初めて聞いたときは、アレンジがU2と一緒やんと思たもんですが、今じゃこっちの方がしっくり聞けるのが不思議。