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Channel: なのにオイラは京都へゆくの?
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『怪談狩り』

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怪談狩り 市朗百物語 (幽ブックス) 中山市朗 KADOKAWA/メディアファクトリー

 【内容紹介】 from Amazon
 六甲山を取材中にテレビのロケ隊が見たモノ、仕事中の風俗嬢を見つめる女の顔、湖で釣り上げた西洋人形、トンネル工事で起こった不穏な振動、高校の演劇部に代々伝わる黒い子供、お笑い芸人の不謹慎なコント中に現れた女、遺体に肩をたたかれた納棺師の体験談――さまざまな人が遭遇した怪談実話を狩り集める。怪談ハンター中山市朗による、7年ぶりの怪談実話。満を持して放つ百物語!

 実は、『新耳袋』ファンのオイラであった。
 その著者の一人である中山市朗氏が七年の沈黙を破って上梓した怪談実話集とあらば、買わざるを得ないのである。

 さっそく読んでみました。

 夜、ひとり寝床で読んでいると、寝つきが悪くなりそうな怪異譚が目白押しなのである。

 数話収録されている山の怪異譚の中で、「禁断の山道」というエピソードが、常日頃、孤独に獣道を好んで歩いているぼっちトレッカーのオイラにはすこぶる怖かった。もし知らずに、そんな禁断の山道に入り込んでしまったらと思うと……〜(((((ペд゚)ヘオバケェ~ ヾ(;゚曲゚)ノ ギャアアーー!!
 本書では、そいつの正体は明らかにされてはいないのですが、(オイラは水木しげる先生の『日本妖怪大全』を読んでいるので)ガラッパか山童(やまわろ)の類ではなかろうかと考えるのである。
 諸君らも山歩きをするにあたっては、いついかなるときに物の怪に遭遇しても狼狽しないよう、常日頃からイメージ・トレーニングしておくことが肝要であろうぞ。

 京都の心霊スポットの有名処のひとつに「Y市の廃病院」があるのですが、数年前、そこへ肝試しで行こうとした若者の一人が近くの踏切で電車にひかれて死亡したんです。ニュースにもなったし、新聞にも掲載されたのでご存知の方も多いと思います。
 本書には、その時同行していた友人たちが見た、ひかれる直前の踏切での様子が書かれてありまして、こんなことがホンマに起こっていたとするならば、かなり激ヤバな場所のようです。事の次第を警察に説明したそうなんですが、信じてもらえなかったというのはうなずけます。

 物見遊山での心霊スポット巡りはやめておきましょう。

 ▼ 廃病院は山の中にあるようなので、まちがってオイラが行ってしまわぬよう、用心して山歩きしなければ。


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